もみじブログ

仏具

昼の蓮 夜の蓮

みなさん、こんにちは葬祭部の義積です。毎日暑いですね。

蓮は、6月下旬から8月初旬にかけて花を咲かせるハス科の植物です。上品な香りを漂わせながら大輪の花を咲かせますが、開花するのは早朝の数時間ほど。さらに、一つの花が咲いている期間もわずか数日と、とてもはかない花です。また、蓮は朝に花を開き、午後には閉じる性質があります。これを数日繰り返したあと、花びらは静かに散っていきます。その神秘的な姿から、古くから多くの人に親しまれてきました。

蓮は泥沼の中で根を張り成長します。泥が深く濁っているほど、美しい花を咲かせるともいわれる不思議な植物です。こうした生態が仏教の教えに通じることから、蓮の花は仏教を象徴する花として用いられるようになりました。泥沼は人間の煩悩や苦しみを表し、その中でも美しく清らかな花を咲かせる蓮は、人生のさまざまな悲しみや困難に負けず、懸命に生きる姿のたとえとされています。仏像の台座に蓮の花が使われているのも、そのような意味が込められているからです。

先日、ネットニュースで福知山市堀越の池に睡蓮が満開と知り、撮影に行ってきました。池にはたくさんの睡蓮が咲き誇り、とても見応えがありました。

私は、写真を趣味にするまでは、私も蓮と睡蓮を混同していました。しかし、似ているようで違いがあります。蓮は水面から長く茎を伸ばして花を咲かせます。一方、睡蓮は水に浮かぶように、あるいは水面すれすれの位置で花を咲かせます。ただ、仏教では蓮と睡蓮は区別されず、「蓮華(れんげ)」という一つの清らかな花として扱われ、仏の教えや悟りの象徴とされています。

どちらも美しい花ですが、見頃は朝の時間帯です。日中の暑さが増すと花が閉じてしまうため、訪れるなら早朝がおすすめです。

そして、本物ではありませんが、私は夜の蓮にも出会ってきました。京都市の「青蓮院門跡」のライトアップです。庭園には幻想的な光の空間が広がり、青もみじや竹林も美しく照らされ、初夏ならではの涼やかな景色を楽しむことができました。人工の蓮ではありますが、青い光の中に浮かび上がる姿は幻想的で、本物とはまた違った魅力がありました。

仏教では清らかさの象徴とされる蓮。その姿を眺めていると、暑さを忘れ、心まで穏やかになるような気がしました。季節の花に会いに出かけてみるのも、夏の楽しみ方の一つですね。

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